今回は米国UX movementから会員登録やログインをシンプル化する方法についての記事を紹介させていただきます。
本日取り上げるのは、「会員登録とログインをシンプルにするためのテクニック」というタイトルで投稿された記事でより多くのユーザーを獲得するための方法を紹介しています。
会員登録、ログインのフォームを設計するには多くの方法がありますが、ほとんどのデザイナーは従来の、使い慣れた方法で設計してしまいがちです。
しかしいくつかのテクニックを使うことでよりシンプルで入力効率のよいフォームにすることができると筆者は言っています。
会員登録フォームやログインフォームの目的は、ユーザーに情報を入力し、送信をしてもらうことですが、長くて複雑なフォームに必要事項を入力させるとユーザーは不快になってしまうようです。
他のフォームよりもシンプルに、素早く入力させるいくつかのテクニックが紹介されていました。

会員登録をシンプルにするためのテクニック 7選

さっそく、効率的な手法の内容紹介に移りましょう。
14のポイントが詳細されていましたが、今回はそのうちの7つをご紹介します。

会員登録のシンプル化

  1. 会員登録した後にユーザー名を求める
  2. パスワード入力を一度だけにする
  3. 郵便番号に基づいて住所を自動入力させる
  4. 国籍入力欄を自動入力にする
  5. 送付先情報から支払情報を自動入力させる
  6. メルマガのオプションに最初からチェックを付けず、見本を表示するに留める
  7. CAPTCHA(画像認証)を用いない

それぞれ大まかなポイント/意図を紹介させていただきます。

会員登録した後にユーザー名を求める

典型的な会員登録フォームは、登録時にユーザー名の作成が求められます。  
しかしユーザー名を考えるまでに時間がかかる可能性があるので、登録後を求めるようにするとよいとのことです。
こうすることで途中で挫折してしまうユーザーの離脱や、デタラメで忘れやすいユーザー名を作成させるのを防げるのではないかと述べています。
ユーザーに悩ませる時間を与えずに、先に登録完了を優先させることが大事のようですね。

パスワード入力を一度だけにする

パスワードはセキュリティ上の理由で非表示にされることが多いですが、ユーザー自身が自分のパスワードが正確に入力されているか分からないという欠点があり、そのためユーザーに二度パスワードを入力させることが多いようです。
より効率的な方法としては、パスワードの入力を一度にし、その後でもパスワードを確認できるようにパスワードを表示させるチェックボックスを追加することがあげられています。 
パスワードマスキング_フォーム改善ブログ
このオプションでテキスト欄の数を減らし、登録時のタスクも減らせると筆者は言っています。
このことは当社でも以前ブログ記事として挙げています。
大切なユーザーに手間を取らせてはいけない対処法になりますのでぜひ参考にしていただければと思います。
実はユーザビリティを落としていた!パスワード入力欄マスキングの脅威
https://f-tra.jp/blog/column/4567
実はユーザビリティを落としていた!パスワード入力欄マスキングの脅威

郵便番号に基づいて住所を自動入力させる

住所入力をさせる場合は、郵便番号に基づいてテキスト欄への自動入力を検討するとよいとのことです。
ユーザーが自分の郵便番号を入力すると対応した住所が自動的に表示されるため、ドロップダウンリストから手動で住所を選択させる無駄な労力を省き入力が速くなります。
住所自動入力_EFO
ユーザーに対して便利な機能で快適に入力を進めてもらいましょう。

国籍入力欄を自動入力にする

国籍選択ではドロップダウンリストを使用することが多いかと思います。しかしより効率的にするには、テキスト欄に自動入力機能を使用すべきとのことです。
ユーザーは入力欄に自分の国の数文字を入力して、一致した数カ国の中から自分の国を選択できるようになりますね。
たくさんの中から探して選ぶのではなく、数文字入力して自動的に絞られた中から選ぶほうがユーザーに優しいと感じられます。

送付先情報から支払情報を自動入力させる

ユーザーが商品を購入する場合、送付先情報と支払情報が必要になりますがこの二つは同じ内容になることがほとんどです。
のでお支払い区分に「出荷情報と同じ」というリンクを追加できます。
これをクリックすることで毎回出荷データが支払い関連のテキスト欄に自動的に入力されます。
ここまでは基本的にはユーザーに手間をかけさせないのがポイントのようですね。
より楽に入力が済めば他のことをする時間も作れて気分も良くなりますね。

メルマガのオプションに最初からチェックを付けず、見本を表示するに留める

多くの人にメルマガ会員になってほしいがために、はじめからメルマガ登録のチェックを「購読する」にしているウェブサイトが多いかと思います。
しかし結局興味を持っていなければ、ユーザーは遅かれ早かれ退会してしまいますし、強制的にメルマガを受け取るようにしても長期的な読者にはなりません。
筆者はより効果的な方法として、メルマガのプレビューや一部を見せて登録を促す方法を提案しています。
登録がまだの人は、どういった内容のメルマガかわかりますし、すでに加入しているユーザーも内容に納得して購読してくれていると送信側も安心できるとのことです。
ここで関心したのは、これまでと逆で、あえてユーザーに手間を取らせて任意でメルマガ購読のチェックを付けさせるようとしているところです。
純粋なユーザーを獲得するためには手間を取らせる方法もあるようです。

CAPTCHA(画像認証)を用いない

スパム被害を防ぐために、CAPTCHA(画像認証)を使用するサイトは多いと思います。
しかしCAPTCHA(画像認証)は歪んだ文字がわかりずらく、ユーザーは何度も誤入力をしています。そして結果として離脱を招き、完了率を下げてしまうことが多いようです。
完了率を下げずより簡単な方法として、クライアント側で動くJavaScriptでテキスト欄を生成する方法を筆者は提案しています。
スパムbotはJavaScriptを実行しない傾向があるので、入力必須のテキストフィールドをJavaScriptで生成するとスパムbotには入力できません。
これによって、完了率を下げることなくスパム被害を減らすことができるようです。
キャプチャ_Yahoo JAPAN
ここで「CAPTCHA(画像認証)」の話が出てきましたが、筆者の言う通りキャプチャは完了率を下げる可能性があります。
そんなキャプチャについての問題点といくつかの改善方法を当社のブログでも紹介しています。
キャプチャの使用をお考えでしたらぜひ参考にしてもらえればと思います。
CAPTCHA(画像認証)を使うべきでない理由と、ストレスを軽減する10の方法
https://f-tra.jp/blog/overseas/4683
CAPTCHA(画像認証)を使うべきでない理由と、ストレスを軽減する10の方法
いかがだったでしょうか。会員登録をさせる方法にもいろいろな工夫ができることが分かりました。会員登録という入口のフォームから他のフォームとの差をつける勝負が始まっていると感じますね。
みなさんもこの記事から会員登録フォームの改善などを考えてみていただければと思います。
参考記事:Innovative Techniques to Simplify Sign Ups and Logins – UX Movement