本日はおなじみBaymard研究所より、「CAPTCHA(キャプチャ、画像認証)」に関する記事を紹介させていただきます。
CAPTCHA(キャプチャ、画像認証)とは「Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart」の略で、応答者がコンピュータでないことを確認するために使われる認証技術のことです。
おもにスパム(メール)の防止のために、多くのウェブサイトのフォームで用いられています。
簡単に言えば、登録フォームなどでよく見るあの「読みにくい文字」のことを指します。

「SI CAPTCHA Anti-Spam」を用いた画像認証(キャプチャ)の例。
「SI CAPTCHA Anti-Spam」を用いた画像認証(キャプチャ)例。

このキャプチャ、スパムを除外してくれる優れ物ではありますが、フォームの入力完了率にはあまりいい影響を与えません。ということで、EFOを考える上で非常に重要な考慮すべきポイントのひとつです。
今回ご紹介する記事では、このキャプチャを使うべきでない理由と、使うとすればそんな点に気をつければよいかということに触れています。

キャプチャ(画像認証)がなぜ良くないか

筆者は「キャプチャ(画像認証)がビジネスに悪影響をおよぼす理由」として、以下の4点を挙げています。

  1. 解読が困難
  2. 意味のない単語である
  3. キャプチャの必要性を理解していない
  4. 視覚障害の人が解読することが不可能

キャプチャ(画像認証)では、ロボットが解読することができないよう、文字の大きさや向きをバラバラにしたり、斜線や背景模様、文字を歪ませる、一部を隠すなどの文字を見えにくくする処理が実施されています。
当然人間である我々からしてもスムーズに解読できるようなものではありません
この記事をお読みの皆様も、文字がわかりづらくイライラした経験を一度はお持ちなのではないでしょうか?
さらに、表示されている文字列が意味のある単語であれば、文脈から補うことが可能ですが、ランダムな英数字の組み合わせで構成されている場合、そうはいきません。
当然、タイプミスも起きやすくなるでしょう。
加えてキャプチャ(画像認証)は英数字の入力であることが多く、我々日本人からするとさらに不慣れに感じるのではないでしょうか。
このように、ユーザーのフォーム入力に大きなハードルを与えがちなキャプチャ(画像認証)。3つ目の点で指摘しているように、必要性が不明のまま入力させられるのは不快です。
また、4つ目は主にアクセシビリティの問題を指摘しています。画像認証システムは機械で当然解読できないように設計されているために、スクリーンリーダのような支援ツールでも解釈することは難しいでしょう。

ストレスを軽減する10の方法

とはいえ、スパム対策のためにはやむを得ずキャプチャを表示しなくてはならない場合もあるでしょう。
筆者もその可能性を踏まえ、「よりユーザーフレンドリーなキャプチャ(画像認証)を作る方法」として以下の10つのポイントを紹介してます。

  1. 巨大なキャプチャを用意する
  2. 実在する単語・文章を使用する
  3. 入力を誤った場合、キャプチャだけをリロードできるようにする
  4. 解読できない場合、新しい画像を取得できるようにする
  5. キャプチャが必要な理由(スパム対策のため)を明記する
  6. 同一セッション内で一度だけ入力させるようにする
  7. 簡単なキャプチャにする(足し算の答えや、複数単語のうち一部を回答する形)
  8. 軽微なエラーを受け入れる
  9. オーディオオプションでアクセシビリティを強化する
  10. 「reCAPTCHA」を使う

これら10つの対処方法は、大きく下記の3つのアプローチに分類できるように思いました。それぞれコメントしていきます。

キャプチャそのものの認識をしやすくする

キャプチャの解読しずらさを軽減するという方向性です。上記の10つのうちでは
「1. 巨大なキャプチャを用意」「2. 実在する単語・文章を使用」「 7. 簡単なキャプチャにする」などが該当するかと思います。
ただし文字がわかりやすくなればばるほど、スパムに突破される危険性も高くなるために注意は必要です。

つまづいた時の為に別の手段を用意する

キャプチャにはユーザーはどうしてもつまづいてしまうもの。キャプチャを設置さざるを得ない場合、そのつまづきを見越して補える手段を用意しておくべきです。
具体的には、「3. キャプチャだけをリロード」「4. 新しい画像を取得できるように」「8. オーディオオプション」などが該当します。

できるだけ負担を減らす

その他心理的ハードルを考慮したり、入力回数を極力減らす、判定をゆるくする(例えば「a」と「o」など似た文字をどちらも受け入れる)など、できるだけユーザーの負担を減らす努力をしたいですね。
「5. 理由(スパム対策のため)を明記」「6. セッション内で一度だけ入力」「9. 軽微なエラーを受け入れる」などがこのアプローチだと思います。

「reCAPTCHA」について

10つめに紹介されていた「reCAPTCHA」とは、現在googleが提供する画像認証サービスのことです。
キャプチャを利用するのと同時に、そのキャプチャに対する返答を、紙の書籍のデジタル化に活かすことができるクラウドソーシングシステムのようです。
※参照:
recaptcha
reCAPTCHA – Wikipedia

最後に

いかがだったでしょうか。
本日はキャプチャ(画像認証)に関する海外記事を紹介させていただきました。
フォームの完了率に大きな影響を与えるであろうキャプチャ。ぜひ10つのポイントを参考に改善を進めてみてはいかがでしょうか。
※今回紹介の記事はこちらからお読みいただけます(英文)
CAPTCHA Can Kill Your Conversion Rate – Articles – Baymard Institute