本日は海外の興味深いEFO関連記事をご紹介したいと思います。
取り上げる記事はbaymard社のJamie Appleseed氏によるもので、会員登録フォームをシンプルにするために気をつけたいポイントを19個取り上げています。
会員登録フォームのEFOといえば、以前このブログの会員登録フォームで気をつけたいEFO(フォーム最適化)のポイントでも取り上げましたね。
当該エントリーでは6つのポイントを紹介したのですが、今回紹介の記事ではなんとその3倍の19つのティップスが紹介されていました!
会員登録のみに留まらないログインやフォーム全般にかかわるポイントも一部含まれているようですが、いずれも非常に参考となる内容となっています。
さて、さっそくどのような19か条となるのか、見て行きましょう。

会員登録フォームをシンプルにする19の方法

記事中で紹介されていた19のポイントは下記のとおりです。

  1. ユーザー名はメールアドレスにする
  2. 使い慣れたパスワードを設定可能にする
  3. 任意の情報はアカウント作成後に求める
  4. ユーザー名が既に使用されている場合はその旨を知らせる
  5. キャプチャ入力は使わない
  6. アカウント作成後は自動的にログインする
  7. サンクスメール(登録完了メール)は検索しやすく
  8. 会員登録フォームはサイトのホームページ上に配置
  9. アカウント作成のメリットを提示する
  10. 会員登録とログインに同じフォームを使用する
  11. フィールドをメールアドレスのみにする
  12. オープンIDを利用可にする
  13. メールマガジンをチェック状態にしない
  14. パスワードマネージャが有効になるようにする
  15. パスワードのフォーマットを表示
  16. 会員登録の場所をわかりやすく
  17. パスワードの確認入力をなくす
  18. 他の手段で取得できる情報を求めない
  19. エラー時にも、入力内容を保持する

少し量が多いので前後編にわけて紹介していきたいと思います。
1~9までのティップスが記事の著者が上げたポイント(前編)、続く10~19は記事のコメント欄で読者から募ったアイデア(後半でご紹介)となっています。
では、さっそく順番に見て行きましょう。

1. ユーザー名はメールアドレスにする

この点は、会員登録フォームで気をつけたいEFO(フォーム最適化)のポイントでもポイントの1つとして紹介しました。ログイン用にサイト固有のID名を用意すると、ユーザーが後からIDを忘れてしまうリスクや、重複して希望のIDが作成できないというようなリスクがあります。あらかじめメールアドレスをID代わりに使用するようことを前提にしておけば、これらの点を解決することができますね。

googleのアカウントログインは、メールアドレス+パスワードで、IDは登場しない
googleのアカウントログインは、メールアドレス+パスワードで、IDは登場しない

2. 使い慣れたパスワードを設定可能にする

英字と数字の組み合わせでそれぞれ何文字以上、というように、パスワード強度の向上のために設定可能なパスワード文字列に制限を設けている場合がありますが、パスワード忘れのリスクが高いため、そのような制限は設けないほうが良いと著者は述べています。代わりに強度のインジケーターを示して、どのような文字列を設定すべきかは最終的にはユーザーに判断を委ねるべきとしています。

入力しながらパスワードの強度を確認できる
yahooのパスワード入力。入力しながらパスワードの強度を確認できる

ちなみに、会員登録フォームで気をつけたいEFO(フォーム最適化)のポイントでは、自動発行した乱数などを初期パスワードに据えるようなパターンはパスワード忘れのリスクを高めるともお伝えしていました。そういった意味からも、ユーザーが普段のパスワードを設定できるような環境は用意するべきですね。

3. 任意の情報はアカウント作成後に求める

こちらも、会員登録フォームで気をつけたいEFO(フォーム最適化)のポイントで触れました。
会員登録フォームでは極端な話、ログインのための情報(ID/メールアドレス、パスワード等)さえあればアカウント作成が可能です。
必要に応じて追加の情報を登録するような流れにしておき、初回登録時に必要な情報は最低限にとどめておくべきですね。

Twitterの会員登録時点でのは項目3つのみ。追加の情報は後に登録可能。かなり初期登録のハードルは低い
Twitterの会員登録時点でのは項目3つのみ。追加の情報は後に登録可能。かなり初期登録のハードルは低い

言うまでもなく、アカウント作成フォームの完了率に大きなインパクトを与えてくれるでしょう。

4. ユーザー名が既に使用されている場合はその旨を知らせる★

こちらも以前紹介したポイントのうちのひとつですね。入力したユーザー名が既に登録されているかどうか、重複の判定をリアルタイムに実施できると良いです。

ID入力欄では、既存IDとの文字列の重複をリアルタイムで教えてくれる
ムームードメインのID入力欄では、既存IDとの文字列の重複をリアルタイムで教えてくれる

また、著者はユーザーが以前にアカウント作成したことを忘れているという可能性も指摘していました。重複した内容が送信された場合、ログインまたはパスワードリセットの導線を用意するべきであると述べています。
確かにその通りで、単純に「重複のエラー」の旨を示すだけではユーザーに大きなストレスを与えてしまい、そのまま登録をあきらめてしまうユーザーも多いことでしょう。なぜ登録ができないのか、考えられる理由や解決への糸口は必ず用意しておきたいですね。

5. キャプチャ入力は使わない

こちらは海外EFOハウツー情報の記事には必ずと言っていいほど言及のある「キャプチャ入力」。
入力にストレスを伴うことが多いため、会員登録フォームに留まらず、どんなフォームでもできれば使わずに済ませたいところです。

googleはキャプチャ入力の代替方法も用意。電話音声による確認という方法が取れる
googleはキャプチャ入力の代替方法も用意。電話音声による確認という方法が取れる

6. アカウント作成後は自動的にログインする

こちらは以前も触れていましたね。
会員登録をするユーザーは、通常そのままサービスを利用したい場合がほとんどですので、可能な限り登録後は自動的にログインされている状態のほうが、ユーザーに手間をとらせることがありません。

7. サンクスメール(登録完了メール)は検索しやすく

このポイントは個人的には新鮮に感じました。
IDなどのログイン情報を忘れてしまったユーザの多くが、過去の登録完了メールを検索してその情報を探すようです。その際に検索にヒットしやすいように、サイト(サービス)名やURL(とそのドメイン)などを件名や本文、送信元アドレスなどに使用すると良いと著者は述べます。
このように時間が経過したあともサンクスメールは大きな役割を果たすことがあります。また言うまでもなくサンクスメールの本文には設定したIDなどの登録内容を、あとから確認できるように記載しておくようにしたいですね。

8. 会員登録フォームはサイトのホームページ上に配置

ポイント3で述べたように、会員登録は多くの入力項目を必要としません。
そのため登録用のページに遷移させるよりはホームページ上にまるごと配置してしまうべきと著者は述べています。
サービス内容にもよると思いますが、最近のウェブサービスのほとんどが、ホームページのファーストビュー内などの目につきやすい位置に新規登録フォームを配置していますね。

facebookのトップページには大きく登録フォームが配置される
facebookのトップページには大きく登録フォームが配置される

9. アカウント作成のメリットを提示する

会員登録をするとどんなことができるか、なぜ登録をするべきなのか、すなわちこのブログでいうところのオファーを表示するべきとしています。
フォームに訪れたユーザーの入力意欲を促進するような内容をフォーム上部に表示しましょう。

サントリーのオファー
オファー表示の例。(サントリー様)

後編に続きます

明日のエントリーでは、続いて10~19つ目の改善ポイントについて紹介していきます。
※続きはこちら:海外EFO:会員登録フォームをシンプルにするための19の方法(2/2)
参考記事:http://baymard.com/blog/simplifying-sign-up