本記事は確認ページをなくすということについて考えてみるシリーズの第3回目です。
第1回(確認ページをなくせば、完了率は上がる?①~離脱の理由とは?~)では、なぜ確認ページでユーザーが離脱するのかという点、第2回(確認ページをなくせば、完了率は上がる?②~そのメリットとは?~)では確認ページをなくすことがもたらす利点について考えてきました。
第3回目となる今回は、反対に確認ページを無くすことで生じるデメリットについて考えていきます。

確認ページ省略のデメリット

確認ページをなくすことは、高い確率でフォームの完了率のアップをもたらすということは、前回お伝えした通りですが、もちろんデメリットも存在します。
具体的には下記のようなパターンが考えられるのではないでしょうか。

ユーザーは送信すると思っていない場合も

ユーザーはフォームに確認画面があることに慣れているため、確認画面があることを前提に操作をしてしまう場合があります。
その際、まだ送信するつもりでない状態の入力内容を送信してしまう場面が発生することは多いに考えられます。
その結果、ユーザーのフォームに対する満足度が落ちる可能性があります。

送信内容に誤りが増える場合が

当然、確認機会がなくなることで、送信内容の誤りが増えることが予想されます。

引き上げ率は下がる場合も

確認画面でフォーム送信完了率が上がるいっぽうで、上記のようなケースでの誤送信、確度の低いフォーム送信が増えたり、問合せ数増加によってその対応のオペレーションの質が低下するなど、最終的な成約に結びつくための引き上げ率が低下してしまう可能性があります。
いくら送信完了率が向上しても、最終的なコンバージョン数が減少してしまっては逆効果ですので、いずれのパターンも検証しながら最適解を見つけるようにしたいですね。

確認画面をなくすべきではないフォーム

上記のデメリットも踏まえつつ、確認画面の省略に向いていないと考えられるタイプのフォームを幾つか挙げてみます。

EC系購入フォーム

住所や決済情報、購入内容、発送先など、購入系のフォームで入力内容に誤りがあると、トラブルの元になりやすいでしょう。
できるだけ送信ミスを減らすためにはしっかりと送信前に確認してもらうことが重要です。

銀行とか証券、保険等

誤りがあると申込等が成立しなくなってしまうばかりか、重要な個人情報を含むフォームには、ユーザー心理的にも注意深く確認をしたいものです。

フォーム送信のみで完結するフォーム(申込・予約系フォームなど)

フォーム送信のみで申込や予約が成立してしまう場合、誤送信したままユーザーが気づかないと、ユーザーと運営者双方に不利益をもたらしてしまうでしょう。
このようなフォームには確認画面やサンクスメール、リマインドメールなどを活用して誤った申込を減らす工夫が求められます。

確認画面を省略しやすいフォーム

反対に、確認画面の省略のハードルが低いフォームは以下のようなパターンが挙げられます。

電話などで確認を挟んでいる場合

入力内容に多少の誤りがあっても訂正できる機会がある場合があれば、深刻な影響を受けることは少ないのではないでしょうか。
フォーム送信後に、電話やメールなどの確認を経て申込が完了するような、フォームのあとのオペレーションにワンクッション挟んでる場合は、そこで誤った情報を訂正できる機会があります。

あとから修正できるような場合

こちらも上記と同じ理由です。
会員登録フォームなどは登録後にサイト内から内容を修正できる場合が多いため、確認画面を省略してもさほど影響は出ないでしょう。

送信完了数をとにかく増やしたい場合

また、誤りがある送信内容が増えたとしても、フォームのCV数が増えることによるメリットがそれを上回る場合は検討の余地があります。
なかには誤送信が多いことも考慮したオペレーション体制をとっている運営者もあるでしょう。
一括資料請求や査定などのフォームなどが該当します。
確認画面省略との相性は、もちろんフォームにによって変わりますので、上記で挙げたパターンが必ずしも当てはまるとは限りません。あくまでも目安とお考え下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は確認画面を省略することのデメリットと、それをふまえたうえで向き・不向きのフォーム種別について考えてみました。
実施にあたり本記事を参考にしていただければ幸いですが、実際にフォームから確認画面をなくす場合は、必ず検証を行ってみてくださいね。
次回は本シリーズ最終回。確認画面を省略している各社のフォームを実際に観察しながら、注意点や実施のポイントなどを考えていきます。
次回の記事はこちら:確認ページをなくせば、完了率は上がる?④~実例紹介と実施のポイント~