EFOに取り組まれているみなさま、フォームの初期値の設定は実施されているでしょうか?
本日は、細かい点ではあるものの意外とフォームの使い勝手を左右する、「初期値」についてお話したいと思います。

フォームの初期値とは

フォームの初期値(またはデフォルト値などとも言います)とは、主に選択式のフォーム入力欄などにおいて、画面を開いた時点であらかじめ入力されている値のことを指します。
この初期値、使い方によってはユーザーのフォーム入力を一手間減らすことにつながります。
しかしいっぽうで、フォームの内容によっては初期値を設定すべきでない場合があり、使い方には注意が必要です。
それでは、どんな時に初期値を設定するべきなのか、すべきでないのか、整理してみたいと思います。

初期値を設定するべき項目

まずは、初期値をぜひ設定したほうが良い場合について挙げていきます。

メールマガジン等のオプトイン

フォーム送信者のメールマガジンの購読率を上げるには、あらかじめ「購読を希望する」欄のチェックをオンにしておくと良いでしょう。
メルマガ購読
このような形のフォーム、一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
ただし絶対に避けたいのが、こういったチェック欄をフォーム下部などの目立たないところに置くなどして、いわば騙し討ちのような形で送信を同意させるフォーム。
購読率は上がるかもしれませんが、ユーザーの満足度や信用を一気に落とす行為。絶対にやめましょう。

大多数の人が該当する条件

フォームの利用者の大多数が該当する条件であれば、その条件をデフォルト項目として設定してしまってもおおよそ問題はないでしょう。
例えば9割の人が該当する選択肢が初期値とされていれば、9割の人はその項目をパスすることができるためです。
いくつか具体例をあげておきます。以下のようなパターンが考えられると思います。

具体例(1)限られたエリアのサービスにおける、都道府県の選択肢

例えば関東エリアを対象の中心としたサービスの「住所入力」欄を仮定しましょう。
ユーザーは関東居住者が95%以上。しかし、厳密には関東意外のユーザーも少数ながら存在する。
そういった条件の場合、都道府県の選択肢は「東京都」など、最も確率の高い選択肢にしておくと良いでしょう。
東京都をデフォルト値に
東京以外の関東の都道府県である場合も、東京の近く選択肢が配置されているためいくらか選びやすくはなっています。

具体例(2)日付選択画面の西暦や月、日付

次は宿泊施設、交通機関の購入・予約や、飲食店や習い事など来店関連の予約フォームを想像していただければと思います。
このようなフォームの日付入力は、直近の日付(数日~数ヶ月以内)の日付を入力することがほとんどですよね。
なおかつ、ほぼ100%、未来の日付けを入力するでしょう。
もうおわかりですね。
このような場合、日付け欄の初期値は今日の日付けを基準に設定すると、無駄が少なくなるでしょう。
えきねっと予約画面
上記はJR東日本様「えきねっと」(https://my.jreast.co.jp/)の新幹線予約フォーム。
本日(7月1日)の日付けをデフォルト値にしているうえ、発着点として利用者が多いと思われる「東京」駅を初期値として設定しています。
さらにおそらく検索ユーザーの多くが「出発時間」を基準に新幹線を検索するのでしょう。こちらもデフォルトで選択されています。
このフォームであれば、東京をすぐに出発したいユーザーは、「到着地」の指定のみで路線や空席を検索でき、かなり手間が省かれています。

初期値を設定するべきではない項目

では次は反対に初期値を設定すべきでない場合について紹介していきます。

選択し損ねると、誤った情報を送信してしまう場合

いくら確率が高いとはいえ、選択し忘れると気づかずに誤った情報を送信してしまうリスクがある場合は、初期値を設定すべきではありません。
例えば、男性の利用者が多いからという理由で、「性別」欄の初期値を男性にした場合を考えてみましょう。
性別の初期値を設定
一気にフォームを入力した場合、入力し忘れることは少ないかもしれませんが、
途中何度か中断しながらフォーム入力を進めていると、入力をし忘れてしまうことはよくあります。特にこのように初期値が入力されている場合はすでに入力したように見えるため、その確率がいっそう高くなります。
確認画面に進みつつも、ずべての人がひとつひとつ細かく入力内容を確認するわけではありません。女性が入力しているのに男性を選んだことを確かめるすべもフォームにはありません。この場合、多くが誤ったまま送信されてしまうのではないでしょうか。
反対に、さきほと紹介した「えきねっと」の例で考えてみます。
検索を「出発時間」か「到着時間」かという選択肢が初期値で「出発」となっています。
この項目を見過ごしてしまった場合でも、検索結果が予期していた内容でないため、ユーザーはすぐに気づき、検索し直すことが可能です。誤って予約に至ることもないでしょう。
少し例が長くなりましたが、このようにフォームの内容にあわせて、初期値を設定するべき、しないべきを判断しましょう。

選択行為そのものに意味がある場合

こちらは「個人情報の同意について」のチェックを想像するとわかりやすいです。
個人情報の同意
当然のことですが、こういったフォームの場合、同意にチェックしなければフォーム送信を行うことはできません。
しかし、ユーザーに「同意のチェックをいれてもらう」ことに意味があるため、
あらかじめこの選択肢をオンにしておくと、この入力項目を用意する意味を失います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
本日はフォーム項目の初期値についてお伝えしました。
まとめると以下の通りです。

初期値を設定すると良い場合

  • メールマガジン等のオプトイン
  • 大多数の人が該当する条件
     ー都道府県、日付など
    • 初期値を設定するべきでない場合

      • 選択し損ねると、誤った情報を送信してしまう場合
         ー性別など
      • 選択行為そのものに意味がある場合
         ー個人情報の同意など
        • 以上を参考に、初期値の設定および見なおしを実施してみてはいかがでしょうか。